気候変動への世界的対応 先進国 対 途上国

更新日:2010/05/31

気候変動への世界的対応 先進国 対 途上国

世界銀行 編著

田村勝省/小松由紀子 訳

2010年5月 発行

定価 1,500円

ISBN 978-4-903532-65-3

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・  序文,目次

概要

アメリカの1 人あたり年間CO2 排出量は20 メトリックトンで先進国中最高,途上国のインドはその約10 分の1 である(世界人口の約16% を占める先進国が世界の66% 以上の温室効果ガスを排出している).異常気象災害の被害者の80%が途上国の人々である.このまま先進国が温暖化対策を先送りすると,平均気温の上昇幅は今世紀中には少なくとも2℃かそれ以上となり,島国や低地国は今世紀末には水没する.

しかし,途上国の人口の25% は1 日所得100 円の極貧にあえいでおり,経済開発は不可避である.本書は2010 年世界開発報告の要約・普及版で,付録として巻末に「気候変動の科学」,「気候変動下での生物多様性の保全」の詳説がある.

目次

『世界開発報告2010』の重要なメッセージ

経済開発のために気候を変える

行動を支持するために

もしわれわれが今,一緒に,違った行動を起こせば,

気候に関してスマートな世界は,手に届くところにある

実現に向けて:新しい圧力,新しい手段,新しい資源

付録A 気候変動の科学

気候システムの仕組み

現在までに観察されている変化により,科学についての

われわれの理解が変わったことの意味するもの

気温の上昇が2℃を超えた場合の将来における変化

限界を超えるのか?

2℃の温暖化を目標とし,5℃以上の温暖化を回避することができるか?

付録B 気候変動下での生物多様性と生態系サービス

生物多様性と生態系サービスへの脅威

私達に何ができるのだろうか?

生態系サービスに対する支払い

生態系ベースの適応

訳者紹介

田村 勝省( たむら かつよし)

1949 年生まれ.東京外国語大学および東京都立大学卒業.旧東京銀行で調査部,ロンドン支店, ニューヨーク支店などを経て,現在は関東学園大学教授,翻訳家.

訳書
『アメリカ大恐慌(上下)』(NTT 出版,2008 年)
『大転換 ――帝国から地球共同体へ』(一灯舎,2009 年)
『企業の名声 ――トップ主導の名声管理・回復十二か条』(同,2009 年)
『ウォール街の崩壊の裏で何が起こっていたのか? 』(同,2009 年)
『ニューエコノミーでアメリカが変わる!――幻の富から真の富へ、オバマ大統領への期待』(同,2009 年)
『世界給与・賃金レポート――最低賃金の国際比較 組合等の団体交渉などの効果、経済に与える影響など』(同,2010 年)

小松 由紀子(こまつ ゆきこ)

東京外国語大学卒,東京銀行を経て,現在日本語教師.

訳書
『企業の社会的責任(CSR)の徹底研究』[共訳](一灯舎,2007 年)
『歯と口腔』(同,2008 年)
『中学生ベンのe 起業奮闘記』(同,2008 年)
『前立腺疾患』(同,2009 年)
『世界銀行アトラス』(同,2009 年)


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