極限のパフォーマンス フォーミュラ・ワン
更新日:2006/10/31
概要
どんな組織であれパフォーマンスが最重要だ。にもかかわらず、それをどうやって達成するかは往々にして未解決の問題である。本書はフォーミュラ・ワン(F1)というモーター・スポーツを例にとって、その問題を考えたものである。F1の成功にとっては、パフォーマンスと組織がもっているあらゆる要素との結びつきが極めて重要だ。自分の組織がフェラーリ、ジョーダン、ウィリアムズ、あるいはミナルディだと想像してみよう。経営陣はピット・クルー、セールスマンはレース・チーム、マーケティングやリサーチの関係者はレーシング・カーを製作するデザイン・スタジオと考えることができる。本書で取り扱う事例研究は、極限水準のパフォーマンスを追求している人々にとって、刺激的で教訓的な指針を提供することになるだろう。
目次
序文 グランプリの体験
第1章 はじめに
第2章 なぜF1を取り上げたのか?
第3章 パフォーマンスの枠組み
第4章 個人
第5章 チーム
第6章 パートナー
第7章 組織
第8章 総合
第9章 革新
第10章 転換
第11章 パフォーマンス
第12章 F1に基づくビジネス教訓
原著者紹介
マーク・ジェンキンズ
クランフィールド経営大学院(イギリス)で企業戦略を担当する教授。競争戦略、知識管理、および革新といった分野に関して、教授およびコンサルタントとして18年間にわたるキャリアを持つ。
ケン・パステルナーク
シティバンクと欧州復興開発銀行(EBRD)で、アメリカ、ヨーロッパ、独立国家共同体(CIS)にかかわる金融業務を22年間にわたり担当。1996年以降、戦略、リーダーシップおよび効果的マネジメントなどに関して、会社役員向けのセミナーを開催。
リチャード・ウェスト
アクラーレン、ウィリアムズ、アロウズといったF1チームでコマーシャル面の上級職、ルマンとデイトンにおける24時間耐久レースで優勝したジャガー・スポーツカー・チームではメイン・ボード・メンバーを歴任。1984年以降、1億6500万ドル超のスポンサーシップを獲得。現在、スポンサーシップ獲得、コンサルティング、企業研修などさまざまな業務に従事。
訳者紹介
田村 勝省
1947年生まれ。東京外国語大学および東京都立大学卒業。
旧・東京銀行で調査部,ロンドン支店,ニューヨーク支店などを経て,
現在は関東学園大学経済学部教授,翻訳家。
主な訳書に,『新しい金融秩序』(日本経済新聞,2004年),
『ウォール街 欺瞞の血筋』(東洋経済新報社,2005年),
『サッカーで燃える国 野球で儲ける国』(ダイヤモンド社,2006),
『世界開発報告2006年版』(一灯舎,2006)
などがある。